Z3→ZXくらいのファブハル妄想



2024-09-26 21:55:46
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ZXでモデルHの人間への発言を聞いて、ハルピュイアってほんとはどう思ってたんだろうなって考えた時に書いたメモ書き。
いやあくまでモデルHの発言なんですけど。
漫画にするためにセリフを起こしただけなので小説ではありません。
四天王も最終的にはサイバーエルフになった妄想で、そこでのファブハルのやり取り。


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『我らの力は人間のため!!』



奴がそう言ったことを思い出す







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フ「人間…?




人間をどう思うかだって?」





フ「何だよ急に」




ハ「…」




フ「まーた考え事か?」
 





ハ「……質問を変える」





ハ「…ファーブニル

お前は何のために戦ってきた」






フ「あ?何だよ今さら」





ハ「ファーブニル」





フ「何だよ!睨むなって!」




フ「…何でってなぁ〜」




フ「ニンゲンを守るため。


はじめからそういうモンだったとしか言いようがねぇな〜」




フ「そのためにオレたちって造られたんだろー?」




ハ「……」



フ「?

なにダンマリ決め込んでんだよ

そもそもこういうコトってお前のほうが考えるの得意だろ?」



フ「オレはそんなこと気にしたこともねぇよ!」




ハ「…」




フ「オイオイ、なんも言い返さねぇの気味悪ィからなんか言えって」





ハ「…俺たちは…」



ハ「いや、俺は……


ニンゲンというもののためにだいぶ躍起になっていた気がしたが…」




ハ「彼らが手から離れた今、」



ハ「…己の思考に…お前たちと過ごした日々の記憶に…ノイズがかかったような…」




ハ「……俺は一体何を…」





フ「…フーン?

なんかよくわかんねぇけどよ」



フ「ニンゲンってオレたちがいなけりゃすぐイレギュラーにやられちまうだろ」



フ「ニンゲンは弱っちぃ、だから守る」



フ「それじゃダメか?」






ハ「……本当に飼い慣らされるだけの…生き物か…」






フ「…………」



フ「……ニンゲンってナンギな生きモンだってずっと思ってたぜ。


俺がほんの少しでも力をこめて握ればすーぐ弾けちまいそうだしよ、


おまけに一度身体が腐っちまったら治らねーらしいじゃねぇか!



弱ぇっつうかよく生きてんなァ〜って思ってたよ。



…っと!

エックス様そのへんにいねぇよな?


ハハ!こんなこと言ったら怒られちまうな!」



ハ「…ファーブニル」



フ「まぁ最後まで聞けって!お前が聞いてきたんだろ!




けどさ、俺思ったんだよ」




フ「弱ェからこそ死ぬことって怖ぇだろ?」





フ「…オメガにぶっ飛ばされてレヴィアタンと死にかけて、

オレ、マジで焦ったんだ」




フ「あの時はこんなこと考えるヒマもなかったけどよ、

ニンゲンってこういうのがオレたちよりすぐ近くにいつもあったんじゃねぇの」




フ「エックス様がニンゲンにどんな思い入れしてたのかオレにはわかんねーけどよ」


フ「どいつもこいつもみんなが同じように生きる、だったか?


それなら強いヤツが弱いヤツを何とかしてやるしかねぇだろ?」




フ「だからオレはオレたちの仕事に疑問はねぇな」


フ「ハハ!!俺サマは強ェからな!!!」





ハ「……そうだな」




フ「……ハハ、スッキリしてねぇな?

分かりやすいヤツ」



ハ「…うるさい…!」





フ「お前最初さ、ニンゲンのことどう思うかって言ったよな」


フ「オレはな、ニンゲンを弱いとは思ってるけどなーんもできねぇヤツらとは思ってねーぜ」




ハ「…なぜだ」



フ「後から聞いたけどよ、」


フ「瀕死のオレとレヴィアタンの面倒見てたのってニンゲンだったんだってな?」



ハ「!」




フ「あンのクソジジーが好き勝手やってたなかでそういうコトするニンゲンもいたんだ」


フ「力はねぇがいざって時に動けるヤツもいる

だから腰抜けばっかじゃねぇ、きっとな」



フ「俺はニンゲンってそういうモンだと思うぜ」






ハ「…そうか」



ハ「そうだと、いいが」